「中国への政府開発援助< ODA>は戦後最大級の失敗! 」
昨年2018年10月、日本政府が中国への政府開発援助(ODA)の終わりを宣言しました。
40年近く合計3兆6千億円の公費の投入は日本になにをもたらしたのか。
その軌跡を総括すると、戦後の日本の対外政策でも最大級の失敗といえる全体像が浮かびあがってきます。
日本側の意図とその結果との断層があまりに巨大なことに驚かされます。
「日中友好」を謳い、中国への経済援助として長く続けられてきたODA。
しかし、内実は中国人民に日本の資金・技術供与が認知されないばかりか、本来の目的とは主旨を異とするものに日本人の血税が利用されてきました。
同国が目覚ましい勢いで推し進めてきた商業、インフラ整備や、軍備拡張にまでその内訳はおよびます。
果たして中国に対する「ODA」とは何だったのか。
新聞記者時代に北京への駐在経験もある著者が鋭く真実をえぐる渾身のルポルタージュです。