3月11日の大地震ならびに大津波でお亡くなりになった方々のご冥福を
お祈りするとともに、被災者の方々に心からの御見舞いを申し上げ、
一日も早い復興をお祈り申し上げます。

   
環境省が瓦礫の処理を遅らせている
理事長  愛知和男
 被災地の復旧で最も急がれるのは瓦礫の処理である。現地に行ってみると、主要道路の中央部分は瓦礫が端に寄せられていて通行ができるようになっているが、これは瓦礫の処理ではない。移動しただけの話である。この瓦礫を処分しなければならない。処分の方法は焼却か埋め立てであるが、いずれも問題が多い。何しろ瓦礫の量が並大抵ではないのである。23年分の瓦礫の量だそうである。
 ところでこの処分が大変遅れている原因のひとつに環境省の対応があることが判った。環境省は瓦礫の分別を重要視して、安易に焼却や埋め立てをさせないというのである。確かに分別して資源になるものはなるべく再使用するのは正論ではある。しかしそのための作業によって瓦礫の処分が遅れ、その後に控える復興事業が遅れて、被災民がいつまでたっても正常な生活や活動ができないのであれば、分別作業などは適当にしておくという選択もあり得るのである。
 全体を見る眼を環境省は養ってもらわなければならない。環境お宅になってしまっているのではないか。これでは世間から嫌われて結局環境行政も成果を挙げられなくなってしまうのである。 猛省を求めたい。。
 
ホームへ戻る