復活する日本
「日本は本当に復活するのか?」。これは、今、多くの外国人が日本に向けている大きな問いかけであり、期待する声でもあります。では、「日本の復活」とは何か。深刻なエネルギー問題を抱え、少子高齢化が進む21世紀の日本にとって、高度成長期のような経済発展を期待するのは土台無理な話ですが、高い雇用率を維持し、そこそこに経済が発展し、政治・社会が安定している民主的な国家を生み出すことが出来れば、それは世界的に見ても光明で有り得るし、少々大袈裟に言えば「人類史的な貢献」と言えなくも有りません。それこそが「復活する日本」の姿であり、かつての高度成長期のような「国民的エネルギー」を発露して取り組むべき大きなチャレンジなのだと思います。
国際社会がグローバル化する中で、日本が孤高の存在であることは所詮不可能であり、寧ろ世界の平和と発展に積極的に寄与することで「尊敬される国」への道を切り拓いていくことが求められます。勿論、日本を取り巻く内外の環境は誠に厳しいのですが、それだからこそ、やり甲斐のある目標であるし、世界が日本に期待していることでもあります。私は一昨年9月から大使としてベルギーに在勤し、この国の人々と広く交流しながら、このことを益々強く感じるようになっています。
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