ルーズベルト政治哲学を彷彿させる安倍首相
 ウィンストン・チャーチルは、民主主義にはたくさんの問題があるが、それよりも更に悪いのは、その他の政治形態だと語ったと言われる。  バブル経済が終わってからずっと、日本は経済的にも心理的にも四苦八苦してきた。経済不振時にいつも見られる様々な問題に加え、中国が経済の総規模において日本を超えたことは、中国の軍事力の増強や、日本を含む近隣諸国に対して中国政府がとる挑戦的な行動と合わせて、日本人に経済的幸福や安全と安全保障に対する懸念をもたらしている。
 安倍晋三氏が、2012年12月の衆院選での圧勝によって首相の座に返り咲く前に、日本では2006年から2012年までの間に首相が6人も代わった。安倍首相は、チャーチル元英国首相の民主主義についての論点を明確に理解しているし、また、決断を下すのは勇気と落ち着きを備え、かつ柔軟でありながら断固として実行されなければならない、というセオドア・ルーズベルト元米国大統領の政治哲学を取り入れているのではないかとも思われる。

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