<基調講演>「韓国国内事情を俯瞰する」
国家基本問題研究所理事長 櫻井よしこ氏
sakurai 皆様こんにちは。今日はお招きにあずかり本当にありがとうございます。この場にご参集の皆々様方は、それぞれ安全保障・外交の専門家でいらっしゃいます。私はそのような分野について多大な興味を持って、これまで取材をし書いてまいりましたけれども、必ずしも専門家ではありません。ありませんけれども、少し幅広い見地から韓国の問題を論じてみたいと思います。
 朴槿恵大統領が誕生した時には、日本の中にも、何かそれまでの盧武鉉大統領という明らかに北朝鮮の金正日の弟分のような大統領とは違う路線をとるであろうという期待がありました。もう少し日本国に対しての理解を持って、少なくとも、もう少し公平な立場で物事を考えて外交・安全保障を行うであろうと思いました。しかし、司会の方の言葉にもありましたように、今、日韓関係は史上最悪と言って良いと思います。私たち日本人は、日韓関係を日本と韓国の枠組みの中だけで見てはならないと考えます。
内戦状態にある韓国
 
韓国問題、つまり、朝鮮半島問題は大きな世界地図の中で、中国とアメリカ、社会主義一党独裁・軍事独裁国家と自由と民主主義を重んじる国家群との対立構造の中で見なければなりません。

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