5月最後の日、木々の緑は一層濃く、爽やかな風が吹き抜ける。
さて、昨今の隣国による軍事力と経済力を背景にした強引外交は我が国の政治の劣化を反映するが如く益々顕在化し、それに伴う日本の国際社会における存在感も日毎に希薄さを増している。このことは云うまでもなく、国家の根幹を成す安全保障に関する確固たる戦略を持ち得ないまま今日に至っていることの証左と云えよう。
今回の「Chat 坂町」はGPSやBS・CS放送、携帯電話、アメダス等々、日常生活に不可欠ともなった「宇宙」に目を転じ、2008年に制定された宇宙基本法に焦点を当て法制定の立役者である河村建一氏をお招きした。
これまでの我が国の平和利用としての宇宙開発とは異なり、今や宇宙空間はサイバー空間と並ぶ軍事利用に必要な領域となったことから、安全保障上の我が国並びに各国の宇宙開発の現況及び問題点、宇宙開発戦略、更には宇宙産業の展望など、詳しくお話しいただく。
多方面で疲弊している日本の現況にあって、弁舌爽やかな若き河村氏はここに集う憂国の士たちの期待を一身に集めた。
テーマ: 「日本の宇宙政策と宇宙産業への期待」
―急がれる宇宙政策の展開―
講 師: 河村建一氏 (衆議院議員河村建夫事務所 政策担当秘書・元内閣官房長官秘書官・元慶應SFC研究所上席所員)
日 時: 平成24年5月31日(木)14:00〜16:00 |