世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
古びとは桜というものがなければ、春をもっとのどかな心で過ごせるものをとうたっているが、この気持ちは今も昔も変りない。特に今年は2週間も早い開花となり、行き急ぐ「春」に心急く日々である。
尖閣諸島の帰属について、国内でも専門家を始めとする多くの議論が展開されているが、今回の「Chat」は石井望氏をお迎えし、前半は「皇明実録、湘西紀行、盟鷗堂集という3資料で日明外交最前線における真の『列島線』を確認し、明治領有に連なる歴史を探る」、後半は「チャイナ文明は大印度文明圏内の小文明。インド文明の時代と中華思想の時代。尖閣古資料はなぜチャイナ側にばかり有るのか。虚構の『第一第二列島線』は中華思想の現代版。我々は『中日友好』から『世界和平』へ」と、政治・軍事とは違う角度で歴史を掘り下げて、詳しくお話しいただく。
終了後は満開の桜を眼下に見ながら「観桜会」へと引き続き、出席者一同、春宵のひとときを楽しむ。
記
テーマ: 「中華思想の限界線」 ―華夷秩序は尖閣に到達せず―
講 師: 石井 望氏 (長崎純心大学准教授)
日 時: 平成25年3月26日(火)14:00〜16:00
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