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今年初めての「Chat」である。今回は『WiLL』昨年12月号に掲載されていた記事「『ゾルゲ事件』に衝撃の新事実」をロシア国立高等経済大学准教授のアンドレ・フェシュン氏と共に寄稿した拓殖大学海外事情研究所教授の名越健郎氏をお招きし、20世紀最大のスパイ事件の謎についてお話いただく。しかし名越氏の話によれば、日本での「ゾルゲ事件」についての情報はかなり出尽くしており、新情報と言えるものは実はあまりないとのこと。
ゾルゲは1933年の来日から、以後8年間日本で活動したわけだが、その間いつも米国経由で来日していた。彼は米国共産党と接触し、その中には北林トモや宮城与徳がいるわけだが、日本の「ゾルゲ事件」解釈は米国の目から見た「ゾルゲ事件」が元になっていると、出席者(専門家)は言う。米国は1930年にはゾルゲがスパイであることを知っていた。日本は彼を宮家や国家中枢に深く入り込ませてしまい、8年もかかってやっと正体を見破った。日本の「スパイ天国」は今始まったことではないと氏は話す。
日本を南進させるという本来の目的を達成したスパイ「ゾルゲ」という人物への興味は一層深くなった。
講 師 : 名越 健郎氏(拓殖大学海外事情研究所教授)
テーマ : 「ゾルゲ事件研究の新段階」
日 時 : 平成27年1月22日(木)14:00〜16:00
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