74回「Key Note Chat 坂町」
長野禮子

 今回は、米国CSIS非常勤研究員(日本部門)であり、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)国際関係学部の博士課程に在籍しているジョン・ヘミングス氏をお招きして、中国に対する米国と日本のヘッジ戦略(バランシングと関与を組み合わせた戦略)とこの戦略の理論的側面についてお話いただく。
 中国としては、ヘッジ戦略よりもむしろ封じ込め戦略を他国に仕掛けられているという感覚をもっており、中国をめぐる国際関係の難しさが浮き彫りとなった。また、勢力均衡の考え方からバランシングと関与の選択肢について学術的な説明がなされたが、このような話はなかなか日本国内において聞く機会がないだろう。
 質疑応答では、地理的な安全保障環境の違いからくる日本と米国の対中意識のギャップといったものについて、白熱した議論が行われた。


 

                                                講 師 : ジョン・ヘミングス氏(米国CSIS非常勤研究員)
                                                テーマ :「米国の中国に対するヘッジ戦略」
                                                日 時 : 平成27年2月12日(木)14:00〜16:00



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