第90回
「『紛争地域』化した沖縄・高江
―基地反対派『民兵』による道路封鎖・検問―」

 長野禮子 

 普天間の基地移設計画は1996年に決定され、2006年に日米政府間で合意された。これを巡り、仲井眞前沖縄県知事が承認した辺野古埋め立てを、翁長知事が取り消し、この効力を国に対し違法として提訴。一方国はその撤回を求める代執行訴訟。
 3月4日、双方が裁判所の和解案を受け入れ、それに沿って双方が協議することを表明。その後も国と県の歩み寄りは見えず膠着状態が続いている。
 福岡高裁那覇支部は9月17日、国の訴えを認め、翁長知事が承認を取り消したのは違法だとする判決を言い渡した。また判決では、国防や外交に関する知事の審査権限について「地域の利益に関わることに限られ、県は国の判断を尊重すべきだ」と指摘したとの報道があった。当然のことではないかと、今更ながら嘆息する人もいよう。
 今回は4月の第34回定例シンポジウム「沖縄を救わねばならない」でご登壇いただいた篠原章氏をお招きし、国頭村安波のヘリパッド工事を妨害する反対派グループの行き過ぎた行動の実態をお話いただいた。

テーマ: 「『紛争地域』化した沖縄・高江
―基地反対派「民兵」による道路封鎖・検問―」
講 師: 篠原 章 氏(経済学博士)
日 時: 平成28年10月7日(金)14:00~16:00
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