【報告】平成30年度 外交・安全保障調査研究(2年目)

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お知らせ JFSS事務局

平成30年度の外交・安全保障調査研究(2年目)について、実施内容は下記のとおり。




[平和安全法制研究会 実施報告] 

*第 10 回 :2018年4月28日
 欧州出張におけるヒアリングの実施概要の報告とそれに続く意見交換が行われた。本研究会の昨年度の成果と課題について改めて確認し、今年度の方針、国際機関の活動の事例分析・調査、聞き取り予定者等、研究会の全体計画について意見交換を行った。爾後、予定されているアフリカ出張について紹介が行われた。

*第 11 回:2018年6月25日
 アフリカ出張におけるヒアリング実施概要の報告とそれに続く意見交換が行われた。また、モンゴルのカーンクエスト2018を視察した概要報告と意見交換が行われた。

第 12 回:2018年7月12日
 元IMT派遣員に対して、「ミンダナオ和平支援活動(非国連統括型への国際平和協力について)」に関するヒアリングを行った。 →報告概要

*第 13 回 :2018年8月9日
 T氏を招聘し、「平和安全法制の成立と今後の我が国の国際平和協力―政策実務に係わった研究者としての考察―」と題して、ヒアリングおよび意見交換を行った。その後、メンバーで今後の活動方針等、最終報告に向けた行程表の確認を行った。

*第 14 回:2018年10月15日
 中村進氏(元海将補)を招聘し、「海上自衛隊の国際平和協力活動の実態を踏まえ、今後の我が国の国際平和協力の在り方、法制上の課題について」と題して解説頂いた。その後、運用に係わる法制度、海の特殊性、国際平和協力活動、国際緊急援助活動、海賊対処行動等に関して意見交換を行った。 →報告概要

第 15 回:2018年11月21日
 吉田正紀氏(元海将・双日米国副社長)を招聘し、「海上自衛隊にとっての国際平和活動-過去、現在、未来-」と題して解説頂いた。その後、クレピネピッチの議論と国際平和協力、これからの自衛隊の活動、戦略的コミュニケーション等に関して意見交換を行った。 →報告概要

第 16 回:2018年1月25日
 元マレーシア軍将校(ミンダナオ国際監視団〔IMT〕元団長)であるMajor General (Retired) Dato' Abdul Rahim Bin Mohd Yusuff(Teaching Fellow, National Defence University of Malaysia)を招聘し、「IMT (International Monitoring Team)における活動について」と題して軍の視点からIMTミッションについて解説頂いた。その後、多国籍の平和ミッションに(自衛隊が)参加する上での課題や意義についてヒアリングおよび意見交換を行った。



[現地調査及び意見交換・概要報告]

*第 8 回:エチオピア、ウガンダ
 2018年5月13日~19日にアディスアベバ、カンパラで実施した。訪問先は在エチオピア日本大使館、アフリカ連合(AU)日本政府代表部、在AU国連事務所(UN Office to the African Union: UNOAU)、アフリカ連合(AU)、政府間開発機構(IGAD)、アディスアベバ大学平和・安全保障研究所(IPSS)、安全保障研究所(ISS)アディスアベバ支部、在ウガンダ日本大使館、国連通信学校/国連地域サービスセンター(RSCE)、War Child Canada、Refugee Law Project。実務家、専門家からのヒアリングを通し、アフリカにおける平和・安全保障の現状と日本の国際平和協力の関連性について意見交換した。

第 9 回:東京(虎の門)
 2018年6月13日に笹川平和財団の研究員2名を対象として、アチェミッションに関するヒアリングを行った。

*第 10 回:モンゴル
 2018年6月15日~18日にモンゴルのファイブ・ヒルズ訓練場で実施されている国連PKOの多国間共同訓練「カーンクエスト2018」を視察した。駆け付け警護や宿営地の共同防護を念頭においた訓練等視察すると共に、モンゴル軍関係者や現地に同行していた陸自幹部等と国連PKOの実態について意見交換した。

第 11 回:在日米陸軍キャンプ座間
 2018年9月10日に在日米陸軍キャンプ座間を訪問し、在日米陸軍法務官からROEに関するブリーフィングを受けた。米陸軍のROEに対する考え方を聴取するとともに、意見交換を実施した。

第 12 回:米国(国際連合本部)
 2018年11月14日~18日に、米国(ニューヨーク)の国際連合本部日本政府代表部、PKO局部隊形成課、国連政治局を訪問し、日本の国連平和維持活動参加に当たって加盟国から期待されている役割、国連平和維持活動に関する改革と変化等について、関係者と意見交換を行った。

第 13 回:大韓民国
 2019年1月6日~9日に、大韓民国(ソウル特別市)の韓国大学校、世宗研究所等を訪問し、韓国の国連PKO待機制度への登録と国連PKO参加法に基づく待機制度の概要、及び国連PKO、非国連型PKO(多国籍軍)への派遣実績等について、関係者と意見交換を行った。

第 14 回:ガーナ
 2019年1月30日~2月1日に、ガーナ(アクラ)の在ガーナ日本大使館、コフィ・アナン国際PKO訓練センター(KAIPTC)、JICAガーナ事務所を訪問し、西アフリカの平和維持に関する訓練の現状と日本の関与の可能性の把握について、関係者と意見交換を行った。

第 15 回:オーストラリア
 2019年2月2日~6日に、オーストラリア(キャンベラ市)の豪国防省、豪陸軍司令部、豪軍統合作戦コマンド司令部、豪軍平和活動訓練センター(POTC)、豪民軍センターを訪問し、豪のPKO政策の概要、豪軍の「国際関与」政策の状況と平和活動等について、関係者と意見交換を行った。