本日は、中国で起きた「6・4天安門事件」からちょうど30年目に当たる。我々は30年前、人民を守るべき中国人民解放軍が、戦車・装甲車で丸腰の学生・市民を大虐殺するのを目の当たりにした。
中国共産党は事件の死亡者を319人と公式に発表している。米英の資料では1万人が死亡したとされる。実際は、もっと多くの人々が犠牲になったのではないか。だが、未だ同党は天安門事件を正当化し、全く反省の色がない。国民の記憶を消し去るため、一切の報道を禁じている。
この事件を契機に、中国は国際社会が期待していた民主化から全くの逆方向へ進んだ。
現在、習近平政権は、国内で自由化・民主化等の西欧的価値観を敵視し、少数民族や人権派人士に対し、人権弾圧を行っている。また、イスラム教徒・チベット仏教徒のみならず、一般の仏教徒・キリスト教徒への宗教迫害も凄まじい。
一方、中国は経済的・軍事的に勃興し、パクス・アメリカーナ(米国による平和)に挑戦している。既存の法やルールを無視し、“中国的価値観”で世界支配を目論んでいる。
我々は「6・4天安門事件」30周年に当たり、中国共産党によるかつての暴挙に対し、再度強く抗議すると共に、同党の世界支配の目論見に反対する。