著 者:平川 祐弘
出版社:飛鳥新社
発売日:2016年7月26日
定 価:本体1500円(税別)
Amazon「内容紹介」より
○偏狭な国家主義でもなく、欧米本位や中国・韓国一辺倒の自虐でもない、複眼的思考
○世界の中の日本がいかなる国であったかを振り返る、バランスのとれた歴史観
「三点測量は一辺倒を排し、複数の相手を知り、己を知る、歴史や文化の測量術…過去の日本を国史として見るだけでなく世界の中の日本として眺める。そんな私は、お悧巧さんではないので東京裁判史観に従うつもりはないが、それだからといって戦前の日本がすべて正しかったと言い張る単純な愛国者の強がりに与するつもりもない」
「戦前の日本軍部は世界の中の日本の力がどの程度かを認識せず、国を誤った。…戦前の一国ナショナリズムのあらわれである日本の絶対不敗の信念と、戦後の日本の『諸国民の公正と信義に信頼』するという絶対平和の信仰とは、一つのコインの表裏であり、ともに幼稚な発想であることに変りはない。世界の中の日本の位置と実力を見つめようとしないからである」
「わが国は二十一世紀、国際社会の中でいかに生きるか。その国家としての問題を比較史的に、米中日三角関係の歴史の中で考え直すと、自ずと新しい視角が開けるだろう」