事実その一「共産党はドイツで憲法違反」、その二「共産主義で失われた人命は五〇〇〇万人超」、その三「トップの任期は制限なし」、その四「いまも目指す天皇制廃止」…
党員三〇万人、国と地方合わせて約二八〇〇人の議員を擁する巨大組織の本質を見誤ってはいけない。史的唯物論などの独自理論から組織、歴代書記長、資金、綱領まで、共産主義と日本共産党を知るうえで必要な基礎知識。危険性と問題点を露わにする。
(目次)
はじめに
第一章 共産主義とは、独裁政治である
1 共産主義を拒否した欧米
2 共産党非合法化を拒否した吉田茂
3 日本共産党と野党の反比例関係
第二章 そもそも共産主義とはどういうものか
1 共産主義の基本
2 マルクスのどこが間違っていたか
3 民主集中制は独裁国家への道
4 日本共産党の民主集中制
5 「細胞」は独裁国家への道
6 「中央委員会」は中央集権型
第三章 日本共産党の歴史
1 戦前の日本共産党
2 戦後占領下での発展と平和革命路線
3 五一年綱領の暴力革命論と五〇年問題
4 敵の出方論と自主自立への道
5 ソ連・中国二つの干渉攻撃との闘い
6 二〇〇四年綱領の時代と「共産党は除く」との闘い
7 党員数と機関紙読者数の変遷
第四章 革命家たちの物語
1 徳田球一の物語
2 宮本顕治の物語
3 不破哲三の物語
第五章 二〇〇四年綱領を読む
1 「一 戦前の日本社会と日本共産党」
2 「二 現在の日本社会の特質」
3 「三 世界情勢――二〇世紀から二一世紀へ」
4 「四 民主主義革命と民主連合政府」
5 「五 社会主義・共産主義の社会をめざして」
第六章 闘う民主主義への道
1 ドイツではなぜ共産党は違憲なのか
2 山本勝市の『マルクシズムを中心として』を読む
3 民主主義を守るために
おわりに
参考文献