ミトロヒン文書
KGB(ソ連)・工作の近現代史

  著 者:山内 智恵子
  監 修:江崎道朗
  出版社:ワニブックス
  発売日:2020年8月27日
  定 価:本体1,300円(税別)
    
   
 
Amazon「内容紹介」より
 近現代史が大きく変わる、インテリジェンス・ヒストリー
 
 ロシア革命からソ連崩壊に至るソ連情報機関の
 対外工作を描き出す重要史料、「ミトロヒン文書」!
 亡命したKGB職員が10年をかけ、命がけで書いた「ミトロヒン文書」。
 ヴェノナ文書に並ぶ戦後最大の防諜情報といわれる。
 
 ■トロツキー暗殺 ■日米戦争 ■原爆情報収集 ■自民党・社会党の協力者 ■キューバ危機 ■「プラハの春」圧殺 ■国家ぐるみの産業スパイ……etc.
 日英米を操ってきた、凄まじい工作の数々。
 
 プーチン大統領を支える元KGBの真実が明らかになる。
 これはフィクションではない!
 
 ●世界の裏で行われているインテリジェンスの攻防
 ●官公庁・メディア・財界に浸透した工作員と協力者
 ●なぜ、ソ連そしてKGBは負けたのか?
 ●一党独裁は愛国者を敵に回す!?
 ●最後の特殊作戦──ゴルバチョフとエリツィンを拘束せよ
 
 ソ連が崩壊して三十年近く経った今では、旧ソ連の体制や諜報機関はとっくに過去のものだと、つい思いたくなります。しかし、本当にそうでしょうか?
 ソ連の諜報機関KGB出身であるプーチン大統領の政権には、KGB時代の元同僚たちが起用され、その人たちがさらに自分の仲間を連れてきたので、石を投げれば当たるというくらい、プーチン政権にはKGB出身者が大勢います。(中略)プーチン大統領は、十五年間KGB議長として辣腕を振るい、その後ソ連最高指導者になったアンドロポフと、戦前日本で近衛内閣の中枢深くまで浸透し、重要な情報工作を行ったゾルゲを、心から尊敬しているといいます。二十世紀の一時期に世界最強を誇り、ソ連の全体主義体制を支えて世界を壟断し、ロシアで事実上終身の独裁者になりつつあるプーチン大統領を形作ったKGBとは、どういう組織だったのでしょうか。 (はじめにより)

 

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江崎 道朗(えざき みちろう
 11962(昭和37)年生れ。評論家(専門は安全保障、インテリジェンス、近現代史研究)、拓殖大学大学院客員教授。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフなどを経て、2016年夏から本格的に評論活動を開始。産経新聞、夕刊フジ、月刊「正論」、月刊「WiLL」、月刊「Voice」、週刊「SPA!」などに原稿多数。
 主な著書に、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』、『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』(PHP新書)、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社新書)、『日本は誰と戦ったのか』(ワニブックス)、『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)、『天皇家 百五十年の戦い』(ビジネス社)等多数。