米国共産党調書
外務省アメリカ局第一課作成

  著 者:江崎 道朗
  出版社:扶桑社
  発売日:2021年5月28日
  定 価:本体2,000円(税別)
    
   
 
Amazon「内容紹介」より
 日本版「ヴェノナ文書」!!
 第二次世界大戦前夜、旧ソ連コミンテルンは米国共産党を操り日米対立を煽った。
 その恐るべき反日プロパガンダ工作の全貌を報じた極秘文書の内容を明らかにした本書は、
 現在進行形の共産主義の脅威に立ち向かうための必読書である。
 
 戦前の日本の対外インテリジェンス活動が極めて優れていたことを示す機密文書が存在している。それが昭和十四(一九三九)年に日本外務省ニューヨーク総領事館によってまとめられた機密文書『米国共産党調書』で、本書はその全文の現代語訳である。
 この『調書』には、米ルーズヴェルト政権下でソ連のコミンテルンと米国共産党のスパイがどの程度大掛かりな「秘密」工作を繰り広げていたのか、その全体像が詳細に記録されている。しかもその内容たるや、スパイ映画顔負けのディープな世界が描かれているのだ。
 
 内容は三章構成になっている。
 第一章は「沿革」、つまり米国共産党の歴史である。
 第二章は「概説」で、ソ連、コミンテルン、米国共産党の戦略と工作方法などについて解説している。
 第三章は「共産党の組織および活動」で、米国共産党の組織の全体像とともに、米国社会の各分野への工作について具体的に紹介している。これを見れば、米国共産党がどのような層への工作を重視していたのかがよく分かる。
 
 戦前の日本外務省が、コミンテルンや米国共産党に関する詳しい調査報告書を作成していたと聞いて驚く人もいるかもしれないが、当時の国際情勢を分析するためには、米国共産党やソ連・コミンテルンの動向分析が必要だったのだ。(「はじめに」より)

 

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江崎 道朗(えざき みちろう
 11962(昭和37)年生れ。評論家(専門は安全保障、インテリジェンス、近現代史研究)、拓殖大学大学院客員教授。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフなどを経て、2016年夏から本格的に評論活動を開始。産経新聞、夕刊フジ、月刊「正論」、月刊「WiLL」、月刊「Voice」、週刊「SPA!」などに原稿多数。
 主な著書に、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』、『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』(PHP新書)、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社新書)、『日本は誰と戦ったのか』(ワニブックス)、『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)、『天皇家 百五十年の戦い』(ビジネス社)等多数。