AI・兵器・戦争の未来

  著 者:ルイス・A・デルモンテ
  翻 訳:川村 幸城
  出版社:東洋経済新報社
  発売日:2021年3月23日
  定 価:本体3,000円(税別)
    
   
 
Amazon「内容紹介」より
 戦争の終焉か、人類の終焉か
 AI全能兵器の進化で安全保障の世界は一変する!
 米国第一人者が描く衝撃のシナリオ
 
 
 ◎本書は、戦争においてこれまで以上に増大する人工知能(AI)の役割について描いている。特に、21世紀前半の戦場を支配することになる自律型兵器(autonomous weapons)について検討する。次に、21世紀後半の戦場を支配する全能兵器(genius weapons)を検討する。いずれのケースでも、これらの兵器が生み出す倫理的葛藤と人類への潜在的脅威について論じる。
 
 ◎AIテクノロジーは絶え間なく飛躍的進歩を遂げている。AI研究者は2040年から2050年の時間枠で、AIは人間の知能と同等になる可能性が50パーセントであると予測。同じ専門家は、AIは2070年にはすでに「人間のあらゆる関心領域において人間の認知能力をはるかに超える」と予測している。
 
 ◎現在、アメリカ、ロシア、中国は致死性兵器システムの中でAIを精力的に開発・配備している。本書はAIの科学、戦争への適用、そしてその適用がもたらす倫理的ディレンマを探る。とりわけ人類絶滅のリスクを冒すことなく、AI兵器の能力を増強し続けることは可能なのか、という問題を扱う。(序章より一部抜粋)
 
 
▼朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞に書評が掲載されています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

川村 幸城(かわむら こうき
 慶應義塾大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。防衛大学校総合安全保障研究科後期課程を修了し、博士号(安全保障学)を取得。訳書に『防衛の経済学』(共訳、日本評論社)、『戦場――元国家安全保障担当補佐官による告発』(中央公論新社)、『不穏なフロンティアの大戦略――辺境をめぐる攻防と地政学的考察』(中央公論新社)のほか、主な論文に「国家安全保障機構における情報フローの組織論的分析」などがある。