緒方竹虎と日本のインテリジェンス

  著 者:江崎道朗
  出版社:PHP研究所
  発売日:2021年7月16日
  定 価:本体1,200円(税別)
    
   
 
 
Amazon「内容紹介」より
 占領後のわが国で、「日本版CIA」をつくろうとした政治家がいた。その名は緒方竹虎。保守自由主義の立場から、戦前・戦時中に朝日新聞社の幹部、情報局総裁を務め、戦後は吉田茂内閣のもとでアメリカと連携しつつ日本のインテリジェンス(情報・諜報)機関の確立に奮闘。さらに戦後、保守合同・自民党の結党を成し遂げた希代の人物だ。国家にとって情報が「命」であることを、緒方の苦闘を通じて伝える著者渾身の一冊。
 
●適塾と玄洋社――国際派の自由民権運動の系譜
●共産主義とファシズムという「悪病の流行」
●満洲事変が転機だった――朝日新聞と軍部
●東亜問題調査会と同盟通信社――民間シンクタンク創設へ
●二・二六事件と大政翼賛会
●我に自由を与えよ、然らずんば死を与えよ
●情報なき政府と最高戦争指導会議
●和平・終戦を模索――繆斌(みょうひん)工作
●東久邇宮内閣での情報開示、言論の自由政策
●日本版CIAの新設ならず
 
 
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江崎 道朗(えざき みちろう
 11962(昭和37)年生れ。評論家(専門は安全保障、インテリジェンス、近現代史研究)、拓殖大学大学院客員教授。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフなどを経て、2016年夏から本格的に評論活動を開始。産経新聞、夕刊フジ、月刊「正論」、月刊「WiLL」、月刊「Voice」、週刊「SPA!」などに原稿多数。
 主な著書に、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』、『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』(PHP新書)、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社新書)、『日本は誰と戦ったのか』(ワニブックス)、『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)、『天皇家 百五十年の戦い』(ビジネス社)等多数。