尖閣問題の現状と展望
~元海上保安庁現場トップが語る尖閣問題のすべて~

  著 者:向田昌幸
  出版社:IMOS
  発売日:2021年9月21日
  定 価:本体720円(税別)
  
 
 
「内容紹介」(出版社ホームページより)
 日本固有の領土である尖閣諸島に対し、中国は領有権を主張し、国際社会では到底受け入れない強引な手法で領海侵入を繰り返しています。現場においては、昼夜を分かたず海上保安庁の巡視船による領海警備が実施されていますが、この問題は、海上保安庁だけの問題ではありません。
 このたび、尖閣問題の全貌を明らかにした「尖閣問題の現状と展望」(著者元海上保安庁警備救難監向田昌幸氏)を出版します。
 
本の内容目次
 巧妙に“爪”を隠した、したたかな中国海警法
 手詰まり状態の日本
 尖閣問題の発端と中国の増長を許した元凶
 尖閣を巡る今後のわが国の対応
 本の体裁
 
推薦の言葉
 元警備救難監の向田昌幸氏が上梓された「尖閣問題の現状と展望」。先ずは中国「海警法」を理解する格好の解説書です。そして、本書は、中国が「海警法」により何を狙っているのか。尖閣問題の発端から、日米安保との関連、国際法及び国内法の問題。尖閣問題への我が国の対応等の分析がなされ、海上警察学や地政学としても優れた書物と言えます。
是非本書をお薦めしたいと思います。(元海上保安大学校教授 広瀬 肇)
 
 尖閣問題は、台湾と中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めて以来、事態打開の糸口すら見えないまますでに半世紀を過ぎた。東シナ海の遥か南西端に浮かぶ小さな無人島を巡る問題だけに、多くの国民にとっては別世界のことに思えるかもしれない。しかし、今や中国は、同諸島を〝わが物〟にすべく、公然と「罠」を仕掛けてきている。
 本書は、著者がその卓越した情報収集、分析力をもって、尖閣問題に関する歴史的経緯、国際法と国内法、日米安保との関連などの幅広い観点から、辛辣批評と思われる箇所もあるが、これまでの反省点を指摘し、今後の対応のあり方を提言した力作である。一人でも多くの方々に一読をお薦めしたい。(元海上保安庁警備救難監 石橋 幹夫)
 
<書評>メディア展望』11月号
 
鈴木佑司法政大名誉教授・日本ユネスコ協会連盟理事長による書評(『メディア展望』11月号より)
 
 
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向田 昌幸(むかいだ まさゆき
 1952(昭和27)年、広島県生れ。1975年、海上保安大学校卒業。巡視船勤務をはじめ、旧運輸省、在オランダ大使館、内閣官房に出向したほか海上保安部長、管区海上保安本部次長、同本部長を歴任し、2012年4月に海上保安庁現場トップの警備救難監を最後に退官。(公社)日本水難救済会理事長を経て、現在(公社)東京湾海難防止協会理事長及び(公財)日本ライフセービング協会評議員。