ロシアの情報兵器としての反射統制の理論
―現代のロシア戦略の枠組みにおける原点、進化および適用―

  著 者:アンティ・ヴァサラ
  監 修:鬼塚隆志
  翻 訳:壁村正照/木村初夫
  出版社:五月書房
  発売日:2022年10月28日
  定 価:本体2,300円(税別)
  
 
 
Amazon「内容紹介」より
 フィンランド国防大学によるロシア情報戦に関する研究
 ロシアの脅威と絶えず向かい合ってきた「北欧の人々」
 そこから生まれたロシア戦に向かい合う「北欧の叡智」
 ロシアの欺瞞手法の研究に専念している西側の機関は、本書を必読書に加えるべきである ~ティモシー・トーマス(Timothy Thomas)米国陸軍(退役)
 
 “ロシアの影響工作の理論的な基盤である反射統制(Reflexive Control)理論とは?”
 
 “本研究の目的は、反射統制(Reflexive Control)が何を意味するのか、それがどのように適用できるのか、またそれを適用するためにどのような方法を用いることができるのかを明らかにすることである。本研究では、反射統制とシステム理論のより広い概念を組み合わせて、西側の資料ではあまり議論されていない視点から問題を検討している。同時に、筆者はまた、公開されているロシアと西側の文書を広く利用することにより、西側の議論にありがちで、根拠のないこのテーマに関する秘密主義的な雰囲気を和らげようとしている。“ -要旨より-

 

 
 
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鬼塚 隆志(おにづか たかし
 1949年、鹿児島県生れ。1972年、防衛大学校電気工学科卒業(16期)。フィンランド防衛駐在官、第12特科連隊長兼宇都宮駐屯地司令、陸上自衛隊調査運用室長、東部方面総監部人事部長、愛知地方連絡部長、富士学校特科部長、化学学校長兼大宮駐屯地司令を歴任し退官。現在、JFSS政策提言委員、株式会社NTTデータアドバイザー、株式会社エヌ・エス・アール取締役、日本安全保障戦略研究所研究員。
 著書に、『小国と大国の攻防』(内外出版)、共著に『日本の核議論はこれだ』『基本から問い直す 日本の防衛』等、共訳書に『中国の進化する軍事戦略』がある。