国家の総力

著者:兼原信克・髙見澤將林編
出版社:新潮新書
発売日:2024年6月17日
定価:本体920円(税別)
 
 
 

Amazon「内容紹介」より

国家の総力をあげて、中国を食い止めよ! 台湾有事が現実的な懸念となった近年、軍事面での議論はなされるようになってきた。しかし、国家間の戦いがグレーゾーンから始まる現在、総合的に有事を想定しておかなければ現実の戦闘には対応出来ない。エネルギーと食料安保、シーレーン防衛、特定公共施設と通信、そして経済・金融への影響などの観点から、有事における日本の問題を考える。

 

目次

第1章 エネルギー安保と食料安保(豊田正和・元経産審議官、末松広行・元農水事務次官)

第2章 シーレーン防衛(村川豊・元海上幕僚長、岩並秀一・元海上保安庁長官)

第3章 特定公共施設と通信(武藤浩・元国土交通事務次官、谷脇康彦・元総務審議官)

第4章 貿易と金融(高田修三・元経産省製造産業局長、門間大吉・元財務省国際局長)

 

 

兼原信克  同志社大学特別客員教授、笹川平和財団常務理事。元国家安全保障局次長、内閣官房副長官補。著書に『歴史の教訓』他多数。

高見澤将林  東京大学公共政策大学院客員教授。元国家安全保障局次長、内閣官房副長官補、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部大使。

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<著者>
兼原信克(Kanehara Nobukatsu)
 1959(昭和34)年、山口県生まれ。東大法学部卒業後、外務省入省。条約局国際法課長、北米局日米安全保障条約課長、総合外交政策局総務課長、欧州局参事官、国際法局長などを歴任。国外では欧州連合、国際連合、米国、韓国の大使館や政府代表部に勤務。2012年発足の第二次安倍政権で、内閣官房副長官補(外政担当)、国家安全保障局次長を務める。2019年退官後、同志社大学特別客員教授。2015年仏政府よりレジオンドヌール勲章を受勲。現在、JFSS政策提言委員。
 著書に『現実主義者のための安全保障のリアル』(ビジネス社)、『安全保障戦略』(日本経済新聞出版)、『歴史の教訓―「失敗の本質」と国家戦略―』(新潮社)、『日本の対中大戦略』(PHP研究所)。共著に『核兵器について、本音で話そう』『自衛隊最高幹部が語る 令和の国防』『自衛隊最高幹部が語る 台湾有事』(共に新潮新書)、『日本人のための安全保障入門』(日本経済新聞出版)等多数。
 
髙見澤 將林(Takamizawa Nobushige)
 1978年防衛庁に入庁。運用企画局長、防衛政策局長、防衛研究所長、内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)(国家安全保障局次長及び内閣サイバーセキュリティセンター長を兼務)などを歴任。退官後、2016年12月から約3年間、ジュネーブの軍縮会議日本政府代表部大使を務める。2020年4月から、東京大学公共政策大学院客員教授。現在、JFSS顧問。
 共著に『核兵器について、本音で話そう』(新潮社)がある。