私はなぜ靖国神社で頭を垂れるのか

著者:ジェイソン・モーガン
出版社:方丈社
発売日:2024年7月24日
定価:本体1,700円(税別)
 
 
 
 「私の祖父は太平洋上の空母の乗組員だった時、実際に日本軍の特攻を受けました。しかし彼らのことを敵ながらあっぱれと尊敬し、一度も悪く言ったことはありません」「英霊は戦犯ではなく英雄です!」YouTube再生回数150万回以上。2019年8月15日に靖国神社で撮影された著者の演説動画は今なお感動を呼び、視聴回数を増やしている。
 
 本書は靖国神社への讒言や誹謗など、今なお続く「反日キャンペーン」を外国人歴史家による客観的な視点により完膚なきまでに批判し、大東亜共栄圏構想の意義を改めて再評価するものである。またそれは〝グローバリズム全体主義のもたらす反人間性と疎外の本質について歴史と西洋近代思想史を俯瞰する知と魂の旅″でもある。
 
 日本に対して「残虐で非道な侵略主義」「狂ったファシスト国家」とのレッテルを貼り、現実に100%非戦闘員しかいない市街地への無差別爆撃を続け東京大空襲ではたった一晩で死者10万人。またすでに決着がついていたにもかかわらず最後は「戦争早期終結のためとの名目」で原子爆弾を2発投下、史上最大・最悪の人体実験となる大虐殺を強行したアメリカ。
戦後の占領政策の狙いはWGIPを軸とする徹底的な洗脳により、日本人の文化的伝統的価値観を解体し、精神的統合を防ぐことにあった。東京裁判によってもたらされたその目論見は7年余の占領期のみならず、戦後80年近くになる今日も日本人の心を深く蝕み続けている。
 
 メディアと教育制度の完全支配により効率よく「反日日本人」を育ててきたアメリカ。洗脳は「軍の解体」「検閲」「自衛権すら認めない憲法の強制」「日の丸・君が代反対」「偽の平和教育」「パン食を軸とした学校給食」など着々とかつ多面的に進められたが「靖国神社へのネガティブ・キャンペーン」こそがその根幹にあった。A級戦犯合祀を強調することにより、全世界で許されている権利であり、義務でもある「国民と国家を守るために戦い、奉仕し、命を捧げた人への感謝や祈り」までが否定され、日本社会における共同体は破壊されようとした。なぜアメリカはかほどに靖国神社の存在を憎みそして怖れるのか?
 
 著者は日本に住み、日米をともに愛するアメリカ人歴史学者だが、これまで「南京事件」「慰安婦問題」「徴用工問題」などについての研究により、意図的に真実を歪めて伝えられてきた事実を知り、そうした情報統制・洗脳の根幹が、西洋近代を形成してきた「啓蒙主義思想やピューリタン思想」によるものと見做す。そして啓蒙主義の弱点を最も強烈に攻撃するものこそが靖国神社が担保してきた魂の永遠性なのだと指摘する。著者はこう訴える。「英霊たちが戦った争いは終わっていない。地球を覆うグローバリズムというかつてと同じ敵に対して、英霊たちと魂を一つにして戦いたい」と。
 
目次
 
まえがき
 
第1章 靖国神社を知り、頭を垂れるようになるまでの道のり
──令和元年(2019年)8月15日の靖国神社での演説の背景
 
第2章 戦うべき敵の正体
──「近代主義」、「啓蒙主義」とグローバリズム
 
1 英霊たちは、何のために誰と戦っていたのか?
2 リベラルの冷酷と欺瞞
3 「近代主義」という悪夢
 
第3章 日本をめぐるプロパガンダについて
  ──グローバリストが靖国神社を恐れ、攻撃する理由
 
1 大日本帝国に対する非難と公平な評価の検証
2 学問が左翼に乗っ取られた国・アメリカの悲劇
3 病める母国アメリカを救いうるもの
 
第4章 英霊たちに恥じない日本を築くために
──「ワシントン」と「その下僕」をつまみ出し、真の独立を果たす方法
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<著者>
ジェイソン・モーガン(Jason Michael Morgan)
◆上席研究員
歴史学者/麗澤大学准教授
 
 1977年 、米国ルイジアナ州生れ。テネシー大学を卒業後、名古屋外国語大学、名古屋大学で日本語、日本史を学ぶ。
     その後、中国の雲南大学で中国語を学ぶ。ハワイ大学修士号(中国学)を取得後、大韓民国で1年間英語教師として勤務。その後、日本では日英翻訳の仕事に4年ほど携わり、帰国後、ウィスコンシン大学で博士号(歴史)を取得。更に日本では早稲田大学ロースクールで日本の法制史について研究。多くの知己を得る。現在、JFSS上席研究員、麗澤大学准教授。