新たな安全保障外交への道 インド太平洋戦略2.0

出版社 ‏ : ‎ 扶桑社
発売日 ‏ : ‎ 2024/9/26
定価:本体2,200円(税込)
 
小野寺元防衛相 推薦 !
 
凛とした日本、平和の旗手である日本、今、求められる覚悟と戦略とは?
 
「インド太平洋戦略2.0」は、日本とインド太平洋地域の平和を守るためのビジョンである。日本のリーダーシップの下、インド太平洋全体で、修正主義・専制主義国家の脅威に対する抑止力を極大化し、力による現状変更を断念させ、封じ込めていくということだ。このビジョンを実現するための要諦は日本の政治家の覚悟と、同盟国・パートナー国との連携、そしてサプライチェーン型安全保障を基軸とした外交である。
――衆議院議員 和田義明
 
政界きっての防衛政策通として知られる著者が、識者との対話を通じて、かつて安倍元首相が提言した「開かれたインド・太平洋」戦略を継承し、バージョンアップさせた新たな視座を提供する。
 
ここには日本の国益を守り平和を実現しようとする熱い志と実践的な戦略がある!「徹底した現場主義」を貫く政治家が 提唱する新たなビジョン。日本の外交、防衛産業の未来を切り開く、 全ビジネスマン必読の書!!
 
第1章
なぜ、今安全保障が重要なのか
(1)国際秩序の混沌と日本の覚悟 
(2)不都合な真実① 中国の本質と極東の戦力比較 
(3)不都合な真実② ロシアを支える中国・イラン・北朝鮮の反米同盟 
(4)ロシアのウクライナ侵略からの教訓 
(5)地球儀を俯瞰するからこそ生まれたFOIP構想 
(6)インド太平洋は日本の「動脈」 
(7)「FOIP 2・0」―基本的戦略の柱①
 パートナーシップの「固」、「広」、「深」 
(8)「FOIP 2・0」―基本的戦略の柱②
 サプライチェーン型安全保障 
(9)日本はインド太平洋の「平和の旗手」として貢献せよ
 
第2章
日本を取り巻く現下の安全保障環境 
2-1 中国の戦略と脅威
  中国の夢とは何か/一帯一路とは何か/
チャイナリスクとデカップリング・デリスキング政策 
2-2 台湾有事と日本/世界への脅威
 
第3章
日本の新たな外交指針
―「インド太平洋戦略2・0」に基づいたパートナーシップ強化―
3-1 FOIPの概要とその影響
3-2 インド太平洋地域の主要各国概要と日本のかかわり
  インド太平洋地域で日本のODAが果たしてきた役割 
  新たな国際協力の枠組みとしてのOSA 
3-3 インド太平洋地域における各国連携の枠組み
 
第4章
「インド太平洋戦略2・0」を支えるサプライチェーン型安全保障 
(1)防衛装備品移転とサプライチェーン構築 
(2)共同開発で戦略的不可欠性を獲得せよ GCAPが示した新たなパートナーシップ像 
(3)科学技術予算と産業補助金を防衛産業に投下せよ 
(4)防衛産業10兆円基金を創設して国策としての防衛産業政策を推進 
(5)政府に官民タスクフォース(TF)を新設すべし 
4-1 各国の防衛産業戦略
4-2 日本の防衛産業の現状と今後
  武器輸出三原則の呪縛/日英伊による次期戦闘機共同開発
 
第5章
国民と共に進める安全保障戦略であるために