出版社:弦書房
発売日:2024/10/31
定価:本体2,310円(税込)
比較文学比較文化学会の碩学として、またダンテ『神曲』の名翻訳者としても知られる著者の随筆集。2014年夏から2024年夏までの80篇余を集成した。日本とアジアそして西洋を視界に入れ、常に「文化の三点測量」を土台に置いた思考と表現は、日本と日本人とは何かという最も切実な問いを私たちに投げかけてくれる。本書第一部の「世界の中の日本の宗教文化的個性である神道の国柄」では改めて日本の個性について考えさせられる。第四部では、「日本語と英語がせめぎ合う学問的戦場」を生きてきた著者ならではの表現が光る。