著 者:日下 公人/伊藤 貫
出版社:フォレスト出版
発売日:2011年4月15日
定 価:本体1700円(税別)
Amazon「内容紹介」より
◆核議論をしていれば、原発事故も防げていた 福島原発事故は想定外の津波によって、 施設は破壊され、放射能漏れが現在も続いている。 後手後手に回る東電や政府の対応は、 これからの日本に教訓となるべきものである。 なぜならば、政府の無知は 菅総理に代表されるように、 原発反対、核武装反対の立場を取ってきたために 原発や核に対する知識がなさすぎたことである。 もし、以前から核について議論していたら 原発に関する安全性は見直されていたはずである。 つまり、今回の事故は未然に防げた可能性が高い。 嫌なことは後回しにする体質、 おざなりのまま大切な議論をしない体質、 日本の外交を考えない体質……。 実はすべてが、今回の原発事故をまねいた。 この事故は明らかな“人災”なのだ。
◆日本はこのまま崩れてしまうのか? 大地震により国内の問題一色になった日本。 しかし、国際環境を見回せば、 現在、ただならぬ状況にある。 アメリカの経済圧力(TPPなど) 中東革命による石油高騰 中国のインフレと暴動の可能性 北朝鮮の核の脅威など、 このまま国内問題に終始していれば、 近いうちに日本は国際環境のなかで取り残される。 本当の独立国となるには、 やはり核議論は避けては通れないのである。 アメリカ在住の政治・外交評論家である伊藤貫氏は、 アメリカの真の狙いを肌身で感じた経験を踏まえて語り、 日本を愛し、経済・政治・社会など あらゆる分野を辛口批評で警鐘する日下公人氏は、 日本人としての覚悟を語る。 戦略なき日本に明日はあるのか? 白熱の議論が展開される。
◆「核」を議論しなければ日本人は前に進めない 今回の震災に遭っても、 明日への希望を失わない日本人の素晴らしさが 世界のニュースを駆け巡っている。 しかし一方で、危機管理能力のなさが露呈したのも事実である。 危機管理は、平和な状態が長く続いた日本人には、 消失してしまった言葉である。 突然の事故に対する再生ができるのに、 それを防ごうとする対策はできない。 だから、国益や国防といった日本の未来に左右する 大問題ですら対策を議論しない、 もはやこれは国民性といっていい。 今回の原発事故で、国民はいっせいに 原発反対論者となってしまうのだろうか。 日本の未来を考えたとき、それは得策ではない。 あえて核について議論する。 その強さこそが日本を再び世界一の国にするための スタートとなるのだ。