第4 回台湾海峡危機政策シミュレーション に参加して

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元特許庁長官 小宮義則

 はじめに
 私は、第3回に引き続き、経済産業事務次官役として、今回の第4 回台湾海峡危機政策シミュレーション(以下、シミュレーション)に参加させて頂きました。今回は、前回と比べ、より実戦に近付いたシミュレーションになり有意義だったと感じております。
 他方で、経済産業省のOB として、エネルギーや産業界における事実/ データ、経済界における中国の捉え方などについては、防衛関係者との認識の違いを感じました。今後、中国に対して「負けない戦い」を検討していくに当たり、一層の認識の共有を図るべきことを痛感したところであります。
 さらに、今回のような事態認定に至るシミュレーションに加えて、別途、戦闘をしない「戦争」=経済制裁シナリオの検討の必要性も改めて感じたところです。
 それでは、経済産業省に関連する3 点について、感ずるところを申し述べます。