2024 年9 月12 日、当フォーラムの武居智久顧問と長野禮子事務局長が、中華民国行政院大陸委員会と国防安全研究院が共催した「2024 年台北安全保障対話」にゲストとして参加した。天候にも恵まれ、またホストである国防安全研究院の厚いホスピタリティーもあって、台湾訪問は成功裏に終了した。
今回の安全保障対話のテーマは「中国の脅威に直面する台湾と世界の安全保障(中國挑戰臺彎與全球安全)」であり、アメリカ、日本など10ヵ国から専門家や学者が招かれ、「民主主義の挑戦と強靱化の強化」「中国の長期的世界戦略と安全保障の課題」「台湾と世界の安全保障、なぜ台湾が問題なのか」など、6 つのテーマについて熱心な議論が展開された。
開幕式における挨拶で、国防安全研究院の霍守業理事長は、混乱する世界情勢に対応するために平和を愛する世界中の国々が協力して抑止力と強靭性を強化し、相互協力のメカニズムを深化させる必要性を述べた。また、基調講演では、共催者である大陸委員会の邱垂正・主任委員(大臣)が、習近平が指導者となって以来、中国では新たな中央集権主義グループが権力を握っている状況にあると触れた後、中国が台湾周辺ばかりでなく地域全体の安全【日台交流】保障環境を悪化させていることに警鐘を鳴らし、台湾は挑発しないが、北京当局と対等かつ誠実な対話ができることを望んでいると述べた。