福岡県の有力党員が除籍される
松竹伸幸氏らの除名問題は、いまだに共産党にとって重荷になっている。松竹氏に対する除名処分には、党内からも多くの反対意見が表明されていた。今年1月の党大会では、神奈川県議である大山奈々子氏が松竹氏の除名処分に対し、疑問の声を上げた。その要旨は次のようなものである。
――昨年、地方選前に松竹氏の著作が発刊され、その後まもなく彼は除名処分となった。大事な時期にと松竹氏に怒る仲間の声があったが、問題は出版したことよりも除名処分にあるのでは。何人もの方から、「やっぱり共産党は怖いわね」「除名なんかやっちゃだめだよ」と言われた。党内ルールに反していたとしても、「こんなことになるなら、将来共産党が政権を取ったら党内に限らず、国民をこんなふうに統制すると思えてしまう」と。党の未来社会論への疑念にも繋がっている。
――「結社の自由」を唱えてみても、党内論理が社会通念と乖離している場合に、寄せられる批判を「攻撃」と呼ぶのではなく、謙虚に見直すことが必要だ。規約に反すれば、当然、処分もあるだろうがそれが何故、除名なのか。犯罪を行なったわけでもない人に、この処分の決定の速さと重さに疑問をもつ仲問は少なくない。