石破茂氏が首相となった日本国は新しい年を迎えた。国際的な激動が危機をも招く現在の世界で石破氏はそうした危機や有事に対処できる日本の宰相となれるのか。
この課題を私が報道の拠点とするアメリカの首都ワシントンの反応を踏まえて報告したい。
まず結論を冒頭で述べるならば、石破氏は新首相として残念ながら出発点でアメリカ側の信頼を得ることに失敗した。
現在の日本の国家安全保障の状況下では、たとえどんな首相が出ても、その首相がどんな安保観、アメリカ観を抱いていても、まずアメリカとの同盟関係の堅持を確認せねばならない。中国の大軍拡、尖閣諸島への侵犯、北朝鮮のミサイル発射、核兵器の開発、そして好戦傾向をみせる北朝鮮がウクライナに侵略したロシアと手を結ぶ。