10月27日の衆院選以降、政治から熱量が感じられない。唯一、気炎を揚げているのは、衆院選で28 議席を獲得し、「103 万円の壁」撤廃を主張してメディアに引っ張りだこの国民民主党の玉木雄一郎代表だけだ。その勢いは玉木氏の女性スキャンダルさえも吹き飛ばすほどである。
自民党はといえば、党内は冷めた空気が流れている。総裁の石破茂首相に対しても、どこか人ごとのような雰囲気がある。首相が南米を訪問した際に取り沙汰された、会議場での携帯電話操作や座ったままでの外国首脳への挨拶が批判されたが、擁護する声は聞こえてこなかった。臨時国会でも首相の演説に対して身内が静かな分、野党からのヤジはやけに響いていた。