北朝鮮の金正恩総書記は2017年の「新年の辞」で自らの能力不足を国民に詫びるなど、かつての金日成や金正日には考えられなかった謙虚な態度を見せた。と同時に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)が最終段階に入ったとし、核・ミサイルの高度化を誇示した。
元商社の法務を担当していた本日の講師、宇田川氏が入手した情報によれば、金正恩は今、金正日が考案した「三権力鼎立」を使いきれていないため、国民がクーデターを起こす可能性も否定できない。故に、三権力(朝鮮労働党・人民解放軍・行政機構)が融合しながら国家運営をしている。金正恩は傀儡ではないか――との仮説を立てる。
一方、韓国の現状と今後の展望、そして韓国国民の考えていること――についても、氏ならではの情報とそれによる氏の分析は、報道では決して知り得ないこととして参加者の 興味を惹いた。